ここでは、認定・専門看護師へとスキルアップするきっかけを得ることができる「看護師研修」について詳しくご紹介していきます。
新人看護師研修を受けて一気に成長！
2010年に厚生労働省は新人看護職員研修ガイドラインを制定し、すべての医療機関で新人看護師研修を行う方向での努力義務を課しました。
ただし、あくまでも努力目標ですから現状で充分に研修が用意されているとまではいえません。実際、小規模な医療機関で充実した新人研修を行うというのは非現実的な話です。
ただ、看護師が少しでも早く実務を行えるように成長していかないと、医療機関で提供できるケアのレベルを引き上げていくことはできません。そこで、すでに大規模な看護師研修を行っている機関を紹介したいと思います。
もし「病院に就職したは良いけれど、あんまり仕事が覚えられていない」とか「プリセプターとの折り合いが悪く、あんまり丁寧に教わっていると思えない」という方がいれば、こういった研修機関で仕事を覚えていくのも良い方法ではないでしょうか。
少しでも早く一人前になって、高知県の医療を牽引できる人材へと成長していきましょう。
高知医療センター看護局の新人研修
こちらでは高知医療センターが行っている新人看護師研修について紹介していきたいと思います。
年度によって内容は異なりますのであくまで参考資料となりますが、具体的な研修内容についても触れていますので、関心がおありの方は研修参加を検討してみてはいかがでしょうか。
また、高知医療センターでは新人だけでなく中堅看護師を対象としたスキルアップ研修も行っていますので「看護師としてもう1段階上へ行きたい」と考えている方にもオススメです。
高知医療センターの新人研修
こちらは看護師自身のストレスチェックに関してや、看護師という職業によるストレスについて学ぶための研修です。バーンアウト（燃え尽き症候群）を回避するための方法や、理想の看護師像について議論するグループワークも行っています。講師は精神看護専門看護師の方。
高知医療センターのスキルアップ研修
皮膚についての解剖生理を学べ、皮膚の清潔、浸軟、乾燥といった知識を扱います。皮膚・排泄ケア認定看護師を目指す方などにオススメの研修。
カテーテル留置中の感染症について学ぶことができ、気管挿管および切開中の感染症予防について深く知るための研修です。感染管理認定看護師を目指す方に役立つ内容。
高知大学医学部附属病院の新人研修
こちらでは、高知県を代表する医療機関である高知大学医学部附属病院の新人看護師研修について紹介しています。
医療機関としてはもちろん、教育機関としての側面を持っている高知大学病院の研修がすべての新人看護師に開かれているというのは心強いですね。
申し込みをしたからといって必ず受けられるとは限らないようですが、チャレンジしてみる価値はあるでしょう。
高知大学病院の新人看護師研修
一般的な感染症の予防法や、ガウンテクニック、手洗いなどについて講義を受け、実際に演習を行っていきます。感染管理についての知識を深めたい方に。
こちらは医療従事者、社会人としての基本的マナーを学ぶ講義です。社会人スキルに不安がある新人看護師にピッタリの講座といえるでしょう。
災害発生時のSTART式トリアージを学びます。先の大震災のこともあり、災害医療への関心が高まっている今、多くの看護師にとって重要な知識でしょう。南海トラフでの南海地震や東南海地震が発生すれば、高知県は大きな被害を受けることが予想されていますし、是非この機会に受講しておきたいですね。